ビニール袋についての基礎知識とは
ビニール袋というのは、塩化ビニル樹脂というプラスチック素材で作られた袋のことです。
この塩化ビニル樹脂は、石油から生成されるエチレンと塩素を反応させて作られます。
そのため、ビニール袋は柔らかくて厚手の素材で、水に強くて自立できるのが特徴です。
ビニール袋は、プールバッグや透明なポーチ、ペンケースなどとしてよく使われているのですが燃やすとダイオキシンという有害物質を発生するため、環境に悪影響を与えるという点に注意しなければなりません。
そのような理由から、現在ではかつてに比べるとあまり流通しなくなってきているのです。
一方、レジ袋やゴミ袋などとして使われている袋は、ビニールではなくポリ袋と呼ばれるものです。
このポリ袋というのは、ポリエチレンやポリプロピレンというプラスチック素材で作られた袋のことで、これらは石油から作られる素材です。
ポリ袋は軽くて加工がしやすく透明度や光沢、耐久性などが異なる種類があります。
なお、ポリ袋は中に入れるものや用途によって適した素材を選ぶ必要があります。
例えば、重いものを入れるなら中低圧法高密度ポリエチレン、木の枝や割り箸などを入れるなら高圧法低密度ポリエチレン、服やDMを入れるなら二軸延伸ポリプロピレンなどがおすすめです。
用途に合わないものを選ぶと破れてしまったりする恐れがあるので注意しなければなりません。
ポリ袋は燃やしても無害なものが多いですが、環境に配慮して使い捨てを減らすことが大切です。